2016年1月31日日曜日

骨董におけるフェイク・贋作・贋物・偽物の定義とは?

骨董(アンティーク)という題材を扱っておりますので、いわゆる偽物に関してのお話が出てくる時があると思います。

フェイク(贋作・贋物・偽物)の定義に関しては、ややこしい部分もありますので、今回書いておきたいと思います。

特に骨董収集はフェイク品との戦いでもありますので、騙されないように自己防衛して下さい。



贋作・贋物・偽物の定義とは?

●博物館などで資料の保存の観点・実物の不足を補うなどの目的で造られる物に関しては、フェイクではなく、「レプリカ」(複製)と呼ばれます。

●破損している物を破損前と同じ様に直すのは「修復」と言います。言い方は異なりますが、「直し」「リペア」もこれにあたります。

●金継ぎなどで再使用できるようにするのなら「修理」です。再利用目的の修繕です。骨董の世界ならこれも「直し」に分類されます。

●古いものを参考にして新しいものを作るのであれば「コピー」・「写し」と呼びます。

※博物館学においては「模造品」とも呼ばれます。この場合は、悪用された時の「フェイク」の意味も含まれる場合があります。

これらの品を真実を告げず、悪用目的で製作・売却などすると、本当の「フェイク」(贋作・贋物・偽物となってしまいます。



大切な事なのですが、リペア、コピーなどは、きちんと説明をうけて、当人が納得して購入した場合は、骨董で言う「後絵付け」・「直し」・「写し」という、それぞれが立派な商品です。

自分で気に入り、相場の適正価格で購入すれば、それは立派なコレクションの一つであると言えると思います。


それらにも立派な価値があります。

必要以上に、むやみに貶める方もおられますが、そんな必要は全くないと私は思います。

その価値を見損なわぬように、骨董収集を楽しみたいものだと思います

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