MOLLEは米軍の作った規格です。
駆けずり回ったり這いずり回ったりしても外れない事が求められるので、多少脱着が面倒でも安定性を重視しています。
以下に簡単な歴史を・・・
作戦行動がミッションによって異なる場合、ポーチ類が固定式の場合、非常に使い勝手が悪いと思います。
何故なら、作戦、個人の体格差、好みの位置、それぞれが違いますから、好きな所に着脱出来るようにしたいと言うのは当然だったと思います。
その様な思いから、開発が進んだと思います。
モールシステムの原型とも言うべきがALICEです。
アメリカ軍がベトナム戦争での経験を活かし開発したのが「ALICE」ベルト・キットで1974年から採用されたみたいです。
・ALICE = All-Purpose Lightweight Individual Carrying Equipment
アリスは金属製で、錆びる、重いがネックでした。
ベルトにポーチをつけて、サスペンダーで吊るすと言った簡易的な装備です。
ベルトの部分にしかポーチをつけられないので、今見ると自由度が低いですね・・・
その後にも変更が勿論あったのですが詳細は省きます。
「MOLLE」と言うのは装備全体を含めたシステムの呼び方で、ナイロン製のウェビングが縫い付けられたプラットフォーム自体は「PALS」と呼ぶみたいです。
PALS = Pouch Attachment Ladder System
タクティカルベストやバックパックといったプラットフォームに、弾倉用ポーチや各種アクセサリーを容易かつ頑丈に取り付けることができる。
非常に簡単に説明すると↓画像のベスト表面の横向きに付いているナイロンテープがmolleです。
下の画像だと、黒いストラップを使って他のMOLLEに装着します。
MOLLEはこれらがうまく接続されるための「規格」といえる。このMOLLE規格に沿っていれば、A社のベストやバッグにB社のポーチを接続できるというわけです。
PALSを採用した装備品には、Mil-W-43668タイプIIIナイロンウェビング(民生品ではタイプIIIaも使用される)と呼ばれる幅1インチ(2.5 cm)の帯が、上下1インチの間隔で頑丈に縫い付けられている。帯には取り付けたポーチ類の横ずれを防ぐため1.5インチ(3.8 cm)間隔の縦の縫い目があり、この外見からPALSに対応したプラットフォームは容易に判別できる。 取り付けるためのポーチ、アクセサリー類には、この帯の幅に対応した取り付け用ストラップと固定用ウェビングがついている。
出典WIKIよりhttps://ja.wikipedia.org/wiki/Pouch_Attachment_Ladder_System
1997年に導入されましたが、10年近く経った現在では、非常に豊富なパーツが出ており、拡張性は凄いです。
恐らく今後暫くはモールシステムを超える物は現れないんじゃないかなぁ・・・?
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