コンビニで約300円のサンドイッチ1個を万引きしたことにより逮捕され、勾留中の元タレント・坂口杏里容疑者(35)のニュースを見て、いたたまれない気持ちになりました。
ネットでは「お騒がせ」として面白おかしく扱われていますが、私にはどうしても笑えません。
むしろ、その危うさに胸が締め付けられます。
「あの人は困ったやつだ」ではなく「あの人は困っている」のだと思います。
今回は、一見気づかれにくい「女の子の発達障害」と、その裏に潜む搾取の構造について書いておこうと思います。
「不思議ちゃん」という隠れみの
男の子の発達障害は衝動性が表に出やすく、早期に支援に繋がりやすい傾向があります。
一方で女の子の場合は、「少しボーッとしている」「天然」「不思議ちゃん」という言葉で片付けられてしまう事が多いと思っています。
特に見た目が可愛かったりすると、周囲にチヤホヤされて過ごせてしまう。そのせいで、本人も周囲も「生きづらさの正体」に気づかないまま大人になってしまうことが多いのです。
「自己責任」で片付けられる搾取の構造
支援からこぼれ落ちたまま大人になった彼女たちを待ち受けているのは、過酷な現実です。
悪い男やホストに言い包められ、気づけば多額の借金を背負わされ、性産業で搾り取られていく。
知識がある人から見れば、それは明らかな「搾取」です。
でも世間は「自己責任だ」「馬鹿な女だ」と突き放してしまう。本当はいち早く保護して福祉に繋げるべき対象なのに、その声はなかなか届きません。
特に本人が元タレントなので悪い人達が余計に群がってくるのだと思います。
抜け出せない「承認」の罠
さらに難しいのが、本人の自己肯定感の問題です。
幼い頃から否定され続けてきた彼女たちにとって、夜の世界でかけられる「可愛いね」「君を選んだよ」という言葉は、何物にも代えがたい報酬になってしまいます。
たとえ周りが助けようとしても、本人がその状況を正しく理解できていない以上、また以前の状況に戻ってしまう。
このループから抜け出すのは、至難の業です。
だからこそ、早期の気づきを
一度その渦に飲み込まれてしまうと、本人の力だけではどうにもできないのが現実です。
だからこそ、そうなる前に。
「ちょっと変わった子」で済ませず、女の子こそ早い段階で特性に気づき、適切な支援(療育)に繋げることが不可欠だと痛感します。
これは男女問わずですが、誰にも気づかれずに削り取られていく子が、一人でも減るように。
社会の視線が、もう少しだけ優しく、そして本質を見るものになってほしいと願わずにはいられません。