2016年2月21日日曜日

久しぶりに心底欲しい刀装具があった・・・鉄元堂尚茂の縁で月下餓狼の図・・・

オークションを見ていたら久しぶりに購買欲をそそられる品があった。

縁のみで頭無しの離縁であるが、構図は月下餓狼で間違いないであろう。


比較的有名な構図で、月の下で飢えた狼が月を見上げている図である。


オークションの品は縁に餓狼のみ象嵌で入っている。

恐らく失われた縁頭には月が入っているのだろう・・・



皮の薄い狼の筋肉、毛並みまで表現していて見事としか言いようが無い。

哀愁漂うが、生きる意志は萎えていない、獲物を見付けたら、即飛び掛りそうな生命力を感じる彫りだった。



銘は鉄元堂尚茂、「京の三名工」と言われ、鉄を扱わせると右に並ぶもの無しとまで評価されている人物である。



画像を載せたいが、私が購入したわけではないので載せる訳にはいかない。
(競り負けたぞ~、予算オーバーだ・・・)


特に骨董全般にいえるが、品物を秘匿しておきたい方も多いので注意しなくてはいけないと思う。


俗に言う「眼垢がつく」と言うやつです。




他人の眼に晒されてしまう事を嫌う方が多いんですよこの業界。

販売者も、購入者もね・・・



「おっ、久しぶりだなぁ」なんて再会したい品物も沢山あるが、我慢するしかないね。


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