偶然にも初期のモデルである99年の物が手に入ったので記事にしようと思います。
モデル名はコマンダーです。
個人的にはエマーソンと言えばコマンダーが一番に浮かぶほど私の中では好きなモデルです。
実は過去にもコマンダーは所有していたことがあり、ウィルコックスとのコラボモデルだったと記憶しています。
残念ながら手放してしまいましたが、今でもたまにオークションに出る場合がありますね・・・
しかし99年モデルとなると話は別で、中々オークションにも出品されません。
今回、私が手に入れた物は購入時は酷い状態でした。(まぁ、その分安かったから良いんだけど・・・)
刃は完全に潰れていて、刃切れも数か所ありました。
コマンダーの様な、リカーブしているブレード形状は研ぎが難しいのですがスパイダルコのトライアングルシャープナーを使って研ぎあげました。
ちなみにコマンダーは片刃です、英語だとチゼルグラインドって言うよ。
コマンダーが発表された時は結構な衝撃で、それからタクティカルナイフブームになりましたね。
一番の特徴はWAVEです。
この機能は、ポケットから引き抜いた時にWAVEが引っかかって、抜くと同時にブレードがオープンされるという物です。
これはノーベル賞ものだろうよ・・・マジで。
ライナーはチタン。(この年代のもそうなのかなぁ?)
ライナー自体は薄く研磨痕が荒々しい・・・強度的には十分なんだろうけどね。
G10のグリップは滑りやすいが、ちゃんと握るとグリップ形状のおかげで非常に持ち易い。
逆手持ちも違和感なし。
グリップのチェッカリングやネジ位置も現モデルとは違いますね。
99年モデルは作りが良いと言われているが、高品質なナイフを見てきたマニアの方には正直厳しいものがある。
99年モデルでさえ作りは荒いし、他メーカーの芸術作品の様な精巧さは望めない・・・
さらに年を重ねる毎に、作りが酷くなっていくというのだからたまったものではない。
最近のモデルも見てみたが・・・
ちょっとね・・・
初期からのエマーソンファンはショックだろう。
だからこそ99年のモデルが欲しかったのだが・・・
まぁ、そもそも作りの美しさを競うナイフではないのは皆さん承知の通りだし、このコマンダーは非常時に使う事を想定されたモデルであると思う。
ポケットから抜くと同時に開くブレード、チゼルグラインド、独自のリカーブした形状。
対物用では明らかにないよね・・・
コマンダーに関しては、使用用途も含めて日常的に使用するのは違うのではないかなと思う・・・つまりEDCナイフ的な使い方をするもんではないと思う。
だからこそ、一部の熱狂的なファンが付いて、いまだにコマンダーが売れ続けているような事態になっているのだと思うのだが・・・
ちなみに、この文章を書くにあたって海外のホームページも参照したのだが、やはりと言うか、長期にわたって使うと色々と弊害が出てくるようだ・・・
↓
Emerson Knives: A Critical Look
ハードエマーソンユーザーのレビューですな、作りと耐久性は・・・?って所だろうか。
海外物は部品交換があるとハードルが上がるからなぁ。
カーショウとのコラボ品の方が作りが良いのは流石に笑った。(日本国内でも5千円以下の製品ですよあれ・・・)
結構ボロカスに書かれてますな。
まぁ、良いんですよ・・・それでもエマーソンナイフ好きで、買ってしまう位なんだから。
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