2015年8月12日水曜日

西条真二『鬼の作左』 一巻 を読んでの感想(ネタバレあり)



徳川家康の配下ではあるが歴史に明るくない人にとっては結構マイナーな武将であると思う。

そんな人物である本多 重次にスポットライトを当てた漫画である。


実は重次は日本一短い手紙として有名な作者でもある。

「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」

の文はあまりにも有名だ。


あまりにも荒い気性、その異形から別名を「鬼作左」という。



実際に、この漫画内での作左は強烈なキャラクターに書かれている。

姿を見てみても、ほぼ全ての手の指なし、片足無し、隻眼、顔の大きな十字傷、などである。


気性自体も、序盤から強烈で、漫画内では秀吉に頭を下げる家康を叱り飛ばし、ついでに秀吉にも激を飛ばしている。




一応の史実では下記である。

秀吉が小田原攻めに際し、浜松城に止宿した時、丁度旅から帰った作左は、旅装束のまま諸将の前を進み、家康のところに来ると、大声で罵った。

「殿はいつからかくも愚かになり候や。国主の城を人に貸す事や候。されば、女房をも人に貸し給わんか!」
困りきった家康は
「あれは本多作左衛門と申すもので、家久しく睦まじいのであんなことを言ったまで。無礼の段お許しあれ」
と秀吉に謝って事なきを得た。

とある。


さらに作左といえば、「火起請(ひぎしょう)」(鉄火)である。
日本で行われた神判の一種で、鉄火(てっか)・火誓(かせい)・鉄火起請(てっかきしょう)とも称する。赤く焼けた鉄(鉄片・鉄棒)を手に受けさせ、歩いて神棚の上まで持ち運ぶなどの行為の成否をもって主張の当否を判断した。(wikiより)

ちなみに成し遂げられない方は、殺されます。


漫画内ではド迫力に見事やり遂げてくれます。



こんな話を聞くと、とんでもない武辺者に見えるが、そこは流石の三河武士、内政でも活躍する切れ者である。

一巻の最後は中途半端に終わってしまうが、色々な逸話がバランス良くまとまっていて二巻を読むのが楽しみである。

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