確かにそれは間違いではない。
しかし本物か、偽物かの判断基準を虫食いのみで判断するのは辞めた方が良い・・・
昔は良く使われていたセルロイドでも、骨董市や骨董店で見ても虫食いされているものもあるし、セルロイドだからといって虫食いされないとは言い切れないのである。
鼈甲張りや擬甲、いわゆる練り物と言うものでも虫食いは発生します。
私は男ですが、簪や、帯留めが好きなので良く見に行くのですが、特に閉口してしまうのは店主も判っていない場合があると言う事です。
虫食いは、あくまでも一つの判断基準であって、決定的な判断事項ではないので御注意して下さい。
紛らわしいのは鼈甲張りの場合とかですかね。
これは本物の鼈甲をセルロイドやプラに貼り付けて作るもので、非常に精巧な物も見受けられます。
(勿論、鼈甲張りは古来よりある伝統技術ですので否定する気は毛頭ありませんが、古道具店等でオール鼈甲であると思わされて買ってしまうことが問題なのです)
鼈甲張りの場合は、よ~く眼を凝らして見ると鼈甲と練り物の境い目が見える筈ですが、職人の技と言うものは恐ろしいもので、その境い目すらルーペで見ないと判らない場合が御座います。
素晴らしい技術です。
勘違いして頂きたくないのですが、練り物や、鼈甲張りにも、それでしか表現できない世界があるので、卑下しないで、その世界も楽しんで頂きたいと思います。
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