2019年5月16日木曜日

アメリカ軍の精鋭が守る重要施設を秘密裏に襲撃して攻略する特殊部隊『Red Cell』(レッドセル)とはいかなる部隊か?

特殊部隊と言うと、どこを思い浮かべますか?

●グリーンベレー
●Navy SEALs

ミリタリー好きでなくても知っている有名どころではこんなもんですかね。



出典・・・・https://ja.wikipedia.org/wiki/Navy_SEALs


恐らくネイビーシールズはミリタリーに興味がない人も知っている方は多いのではないでしょうか。



ネイビーシールズは2つの特殊戦グループ、8つのチームに分かれて編成されています。
詳細はwikiが詳しいので↓でどうぞ。




出典…2.bp.blogspot.com
出典…2.bp.blogspot.com

ちなみにチーム6は対テロ特殊部隊DEVGRU(デブグル)として独立していてミリタリー好きの方には有名ですね。

DEVGRUは元々1979年に発生したイランアメリカ大使館人質事件における人質救出作戦であるアメリカ陸軍の特殊部隊であるデルタフォース主導の「イーグル・クロー作戦」(1980年4月24日~同25日)における任務失敗を教訓として同年10月に海軍中佐であるリチャード・マルシンコにより便宜上、Seal Team6として発足した。
そして1987年に現在のDEVGRUに名称が変更された。
出典・・・・https://ja.wikipedia.org/wiki/DEVGRU


このRichard Marcinko『リチャード・マルシンコ』と言う方がDEVGRUの創設者なんですね。



そして今回紹介するOP-06D RED CELL(レッドセル)もリチャード・マルシンコさんが創設者です。

RED CELLの創設は1984年で、Red CellはRichard Marcinko(リチャード・マルシンコ)がSEAL Team Sixの指揮官をRobert Gormly(ロバート・ゴームリー)司令官にした後に結成されました。

海軍のエリートテロ対策部隊SEALチームSIXの元司令官、リチャード・マルシンコが、当時の海軍作戦の副首席補佐官であったジェームズ・A・エース・ライオンズ副総督の事務所に召喚されました。

会議の過程で提督ライオンズはマルシンコに、テロ攻撃に対する米軍基地の脆弱性についての懸念を伝え、特に米海軍基地の安全をテストすることを目的とした新しい部隊の創設をするように指示しました。




RED CELLは、海軍のセキュリティ能力をテストする仮想敵部隊として存在し、ネイビーシールズ・チーム6やフォース・リーコンのメンバーから人員を集めて数々の海軍施設に侵入する作戦を行いました。
(ネイビーシールズ自体が軍のエリートであるのですが、その中からさらに優秀な人材を引き抜いたのです。)

元のRed Cellは、SEAL Team Sixの13人の元メンバーと1人のForce Recon Marineで構成される14人のチームだったとの事。



作戦の例としては海軍基地など重要施設に脅迫電話をかけて、原子力潜水艦、大統領専用機およびSWATバンといった場所に模擬爆弾を設置しました。
(さらっと書いているけど、とんでもない事だからね・・・重要施設を警備する側も精鋭の筈ですから難易度的にもかなり高いかと。)



勿論、これから襲撃する施設に『これは演習です。』なんて事は言いません。

その為、襲撃された方は演習だとわからず、本当に敵が襲撃して来たと思い全力で抵抗します。

発見されれば勿論発砲もされます・・・しかしレッドセル側ではあくまでも演習なので相手を死傷させる事は出来ません。


これだけでレッドセル側がどれだけの精鋭かわかって貰えると思います。




レッドセルのメンバーは軍事基地の脆弱性を露呈させることに成功し、偽のIDを用意したり、人質の奪取、高官や提督の誘拐までも定期的に行っていました。


さらに、彼らはすべての任務をビデオ録画しており、演習を監視しているすべての人にそれらを見せました。

RedCellの行動をビデオで撮影するためには、ビデオクルー自身も基地に侵入する必要があり、この問題を解決するために、3人の元SEALチームSIXオペレーターが全てのオペレーションを撮影するために雇われたとの事です。




演習に参加した多くの人々は、自分達の弱みと脆弱性を露呈されたのでRED CELLの戦術(抜き打ちでの襲撃演習)に困惑しました。



勿論、こんな事をしていたら反発が来るでしょう。



結果的に、これらの作戦は上層部との軋轢を生み、予算の不正使用なども取り沙汰されてリチャード・マルシンコさんは1989年に海軍を除隊しました。

実際に起訴されてしまい懲役刑で服役までされています。


現在もご存命で、執筆活動やセキュリティコンサルタントとして精力的に活動されているみたいです。






マルシンコ氏とRED CELLが基地に侵入し、極秘情報を入手してしまったことが原因で、RED CELLが解体されたと主張する人もいるみたいです。(なんか陰謀論的な感じですね・・・)


さらに後日談ですが、アメリカ同時多発テロである9月11日の攻撃の後、それらを防ぐための安全対策を考え出すために、RED CELLが使用されたとの事。



さて、如何でしたでしょうか?
実際に情報を集めてみましたが、『RED CELL』という部隊名でなくても、アメリカにはこの様な部隊が現在あってもおかしくないと思いました。


↓はRichard Marcinko『リチャード・マルシンコ』氏が執筆の自分を主人公にしたフィクション本ですが結構評判も良いみたいです。

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